お金の話

【放置厳禁】休眠口座になって資産を失わないように注意しよう

2018年の1月から「休眠預金等活用法」が施行されましたね。

僕はこの法律の存在を最近になって知りましたが、これによって休眠口座の預金は所定の機関に移管され、民間公益活動に使われることになったようです。

ちなみに休眠口座とは以下のとおり。

金融機関に預金として預け入れたまま、長期間その口座へ預金者側から入出金などの取引が行われなくなり、金融機関側から預金者への連絡も取れなくなった状態の預金口座のこと。

お金を預けているのに「使わない」「忘れる」なんてことあるの?って思う人もいるかもしれませんが、けっこう多いと思うんですよね。

僕は大学時代に開設していた地方銀行の口座を放置した状態でしたし、子供の頃に親が開設していた地元の銀行口座にはお年玉などが入っているはずですが、どうなっているのか把握できていません。

たぶんこういった口座がいずれ休眠口座へとなっていくのではないでしょうか。この休眠口座になると、知らないうちに資産を失って(没収されて)いく可能性があるので注意が必要です。

ということで、今回は「休眠口座に移管される条件や取り扱い」「休眠口座になると何が困るのか?」「休眠口座にしないための注意点」などについて解説していこうと思います。

休眠口座として移管される条件や取り扱いは各金融機関によって異なる

休眠口座として移管される条件や取り扱いは各金融機関によって異なります。

ゆうちょ銀行の場合

ゆうちょ銀行の場合は「民営化」前後で取り扱いが変わってくるので注意が必要です。

【民営化前(平成19年9月30日以前)】

・平成19年9月30日以前にお預け入れいただいた定額郵便貯金、定期郵便貯金、積立郵便貯金

満期後20年2か月を経過してもなお、払い戻しのご請求等がない場合は、旧郵便貯金法の規定により、お客さまの権利が消滅し、払い戻しが受けられなくなります。満期後、お早めにお手続きをお願いいたします。

・平成19年9月30日以前にお預け入れいただいた通常郵便貯金、通常貯蓄貯金

平成19年9月30日の時点で、最後のお取扱日から20年2か月を経過している場合は、旧郵便貯金法の規定により既にお客さまの権利が消滅しておりますのでご了承ください。

20年2ヶ月も取引のない預金に関しては「権利消滅」してしまうそうです。ということは「引き下ろし」もできないということになります。

【民営化後(平成19年10月1日以降)】

最後のお取扱日または満期日から10年が経過すると、ATM・ゆうちょダイレクトの利用ができなくなることがございます。この場合、窓口で手続きすることにより、払い戻し(解約)や引き続きのご利用が可能です。お手数ですが、お近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口へお越しください。

民営化後の場合は10年が経過すると休眠口座として扱われるようです。ただ民営化前と違うのは窓口で手続きをすれば引き出しが可能だということですね。

三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の場合

メガバンクである「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」は「10年間入出金がない場合」に休眠口座として扱われるようです。

また休眠口座にある資金の「払い戻しは可能」だそうです。

りそな銀行では2年以上取引がない普通預金口座を休眠口座(未利用口座)として取り扱っている

ゆうちょ銀行やメガバンク、そして多くの地方銀行では「5年〜10年」が休眠口座として移管されるまでの期間でしたが、りそな銀行は「2年」と短いので注意しましょう。

休眠口座(未利用口座)へと移管されると年間で1296円の口座管理手数料が引き落とされ、残高不足になると自動で解約されます。

ただし「1万円以上の口座残高がある場合」や「借り入れがある場合」などは管理手数料の対象外となるようです。

休眠口座になると何が困るの?

上記したように数年以上使われていない口座は休眠口座へと移管されるのですが、休眠口座として移管されたあとでも、「通帳、キャッシュカード、本人確認書類」などがあれば資金を引き出すことは可能な金融機関がほとんどです。

休眠口座になっても資金を引き出せるのに、いったい「何が困る」のでしょうか?その答えは以下のとおり。

管理手数料がかかる場合がある

管理手数料がかかるかかからないかは各金融機関によって異なりますが、りそな銀行のように管理手数料を徴収する銀行もあります。

今は徴収していない銀行でも、今後は徴収することになるかもしれません。なぜならば休眠口座を管理するシステムコストも馬鹿にならないからです。

お金を預けているだけで、自然とお金が減っていく…そんなの悲しいですよね。

窓口で手続きをしないと引き出せない

もう一つの困ることは「窓口で手続きをしないと引き出せない」ということです。

お金の入出金ってATMで行いますよね。その方が便利だし速い…それがイチイチ窓口で手続きを行わないと引き出せないなんて…ハッキリ言って面倒です。

休眠口座にしないために注意したいこと

ここからは休眠口座にしないために注意したいことを紹介します。

使っていない口座は資金の移動&解約をする

  • 子供の頃に親が開設した銀行口座
  • 以前住んでいた地域で開設した銀行口座

これらの銀行口座に資金が残っていないか?…または休眠口座となり管理手数料を取られていないか?をチェックしましょう。

もし資金が残っていたり、休眠口座へと移管されていた場合は、すぐに資金を移動し口座を解約しましょう。

通知を見逃さないようにしたい

1万円以上の残高がある場合は通知があり、それでも反応がない場合は休眠口座へと移管されます。

この通知を見逃さないようにしたいですね。ですので現在使っている(把握している)口座の住所や連絡先をしっかりと更新しておきましょう。

例えば大学時代に開設した口座などは、そのときに暮らしていた場所を住所として登録していることでしょう。その場合は金融機関からの通知がこない可能性があります。

口座を解約しない、資金も移動しない…という場合は、きちんと通知がくるように現在の住所を登録しておきましょう。

親や配偶者に(の)口座を通知(把握)しておく

親や配偶者が突然亡くなった…そんなときに「どこに」お金を預けているのかを把握していなければ手続きできませんよね。

すべての金融機関で手続きして調べることもできるのでしょうが、相当な手間でしょう。

突然の出来事で困らないように「親や配偶者に(の)口座を教えて(把握)しておく」ことが大切です。

事前に教えるのが難しいのであれば「遺書」でも作って書いておきましょう。

没収された休眠口座の資金は「どう扱われるのか?」

さいごに…没収された休眠口座の資金は「どう扱われるの?」について触れたいと思います。

預金者全員の休眠口座の総額は毎年1000億円程度と言われています。

これらの資金はどのように扱われるのか?…それは政府が指定した団体などを通じてNPOなどに助成や出資という形で配られるようです。

ざっくり言うと「困っている人たちを助ける活動」に使われるということでしょう。

個人的な感想を言えば、どうせ忘れられたままで放置しているのであれば積極的に活用すればいいと思いますね。

また僕が大学時代に開設した銀行口座には数百円の資金しか残っていません。それをわざわざ解約して資金を移動させるのも手間なので、有効活用してもらえるのであれば嬉しいです。

これを機会に「どこに」「どれくらい」の資産があるのかを把握し、没収されると困る資金は移動させ、そうでないものは困っている人たちのために有効活用してもらうようにしたいと思います。