投資信託の積立投資で資産運用を行っているけど「なかなか資産が増えていかない」という場合、コストが足かせになっている場合があります。
特に注意しなけてばいけないコストは「購入時の手数料」と「信託報酬」ですね。
購入時の手数料については以下の記事でまとめているので参考にしてください。
https://grow-rich.me/854
この記事で話題にしたいのは「信託報酬」です。信託報酬とは投資信託の「管理手数料」のようなもので、投資信託を保有している間は必ず必要なコストです。
いわゆるランニングコストと言うやつです。長期で資産を運用するなら、この信託報酬にも目を向けて投資信託を選びましょう。
コストは運用成果に大きな影響を与えることになりますよ。
たった1%の差が大きな差となって現れる
なぜ信託報酬に目を向けて投資信託を選ぶ必要があるのか?
それは信託報酬のわずかな差が、ゆくゆくは大きな差となって運用成果に現れるからです。長期で運用すれば、その差はより顕著です。
資金100万円 | 10年 | 20年 | 30年 |
年利1% | 約110万円 | 約122万 | 約135万円 |
年利2% | 約120万円 | 約150万円 | 約180万円 |
年利3% | 約135万円 | 約180万円 | 約240万円 |
表は100万円を年利1%・2%・3%で長期運用(10年・20年・30年)したときの差を比較したものです。
100万円を年利1%で30年間運用した場合の元利合計額は約135万円ですが、年利3%で運用した場合の元利合計額は約240万円です。
たった数%の違いが大きな差を生むことになります。
この重要な年利○%を、投資をする前にコントロールできるとしたら…当然コントロールしますよね。信託報酬のコストを抑えれば良いのです。
投資信託の目論見書を読めば「信託報酬」が何%なのか書いてあります。
資産額が多かったり長期で運用するほど大きな差となる
次は別の角度から信託報酬のコストを考えてみましょう。
先ほども言いましたが、信託報酬は投資を続けている限り永遠に支払うものです。
信託報酬が2%の場合、運用資金が100万円の場合は毎年2万円、1000万の場合は毎年20万円、1億円の場合は毎年200万円のランニングコストが必要になります。
信託報酬額の違い | 資金100万円の場合 | 資金1000万円の場合 | 資金1億円の場合 |
0.5% | 5000円 | 5万円 | 50万円 |
1% | 1万円 | 10万円 | 100万円 |
2% | 2万円 | 20万円 | 200万円 |
表は運用資金と信託報酬によるコストを表したものです。表のように信託報酬が高くなると、それだけランニングコストは高くなります。
また運用資金が多くなるほど信託報酬によるコストの差を実感することになるでしょう。
またこれは1年間でのコストなので、運用期間が長くなれば長くなるほど信託報酬によるコストの差は広がります。
1000万円を10年間運用した場合、信託報酬が1%だと支払うコストは100万円ですが、信託報酬が2%だと200万円です。この差は大きいですね。
この信託報酬の費用を抑えることは、資産を築く上でとても重要なことなのです。
投資信託での資産運用は信託報酬も気にしよう
信託報酬は運用成果に直結します。「運用成果=投資信託の運用結果−信託報酬」です。
年利4%の運用結果だったとしても、信託報酬が2%であれば、運用成果は年利2%となります。信託報酬が1%であれば運用成果は年利3%です。
この1%の差が運用成果に及ぼす影響は資金が大きほど…また運用期間が長期になるほど大きくなります。
投資信託を選ぶときに「アセットアロケーション」や「購入時手数料」については意識していたけど、「信託報酬」に関しては意識していなかったという人は見直しましょう。
運用結果は予測できませんが、信託報酬は事前に決められています。信託報酬を減らせば、減らした分だけ確実に運用成果は向上します。
https://grow-rich.me/769
